マチナカ水族館AOAO SAPPORO

マチナカ水族館AOAO SAPPORO

近年、札幌の街中がどんどん変わっている。

想い出のファッションビルや百貨店、馴染みのお店がなくなっていく代わりに、新しい施設が誕生していて、久しぶりに街に出ると
「あれ?ドコ?」と数十年住んだ札幌で方向音痴に。

ちなみに札幌に住んでいても、札幌駅周辺〜大通・すすきのエリアに行くことを昔から「街に出る」と言います。

他の地方でも同じかな?

そんなマチナカに、水族館がオープンするという。

ええ?!しかも狸小路に?何丁目?!と浮き足だってから早1年。

やっと行ってきました。

マチナカ水族館

2023年7月に、狸小路横のドン・キホーテが入っていたサンデパートビル跡地に、複合施設『moyuk SAPPORO(モユクサッポロ)』がグランドオープン。
【モユクサッポロ公式HP】

サンデパートビルからモユクサッポロへ

そのビルの中の、4階から6階までが水族館になっているらしい。
ビルの中にペンギンがいる模様。

その名も『AOAO SAPPORO(アオアオ サッポロ)』(以下AOAO)

おススメ駐車場

AOAOには提携駐車場がない。
近くの『カタオカビルパーキング』(南2西3)では『カモンチケット』加盟店と提携しているので、モユクの他のショップか、札幌中心部の提携店利用で割引されることがありますので、利用店舗を確認してみてくださいね。
最大¥1,500-(2024.6月現在)

この日はすすきのエリアにある『ジャンボ1000』(南4西6)に停めることにした。
ここの駐車場はすすきのエリア(南西)にあって、中心部の中では最大料金900円と格安。ちなみに土日関係なく1時間300円。(2024年6月現在)

ジャンボ1000からAOAOまで

1000台停められますが、利用者が多いので平日でも満車のことも。
回転率は早いので、並んで待ってみましょう。

AOAOまでは徒歩10分ほどかかるけれど、まっすぐ5丁目から狸小路を通って行くと、途中に『空き地』なんかもあったりして楽しくあっという間に着く。

※MAPの青い線は自動で出てきたルートなので、
『空き地』を通るには『ジャンボ1000』からまっすぐ狸小路へ向かって、5丁目から狸小路に入ってくださいね!

『空き地』で脱線

2023年7月、狸小路5丁目の日本中央競馬会(JRA)が入っていた『狸小路五丁目センタービル』が老朽化で解体された跡地に、そのまま『空き地』がオープン。おもろステキ。

狸小路からみた狸小路五丁目ビル
お馴染みの光景だったJRAと狸神社
【SAPPORO観光ライブラリーより】
通るたびに訳もなく狸のお腹を撫でていた狸神社も、いつのまにか二丁目の方に移転になっていました。もうこの光景がなくなったのですね…

 

 

このビルが解体されてその名の通り空き地になっていたところを、オーナーが憩いの場にしてくれたのです。

空き地の入り口
入り口にはその名も『空き地』のサイン
写真でも少し見えていますが、人工芝のクッションやらチェアがあって、外にいながらゴロンとできて、なんとも居心地がよい。
コンテナのお店で軽食やクラフトビールなんかもあって、テーブル席もあり、パソコンを開いている人も。

 

ちょっとした空き時間や、歩き疲れたら。
何かに行き詰まったら。とてもいい気分転換になりそう。

 

夜は上映会をやったり、イベントも楽しそう!
でも2025年4月から、ここに新たなビルが建設される予定なので、残念ながらそれまでの期間限定。
気になる方は、早めに訪れてみてくださいね。

 

あ、寄り道がすぎた。

AOAO入館

楽しいお散歩をしているうちに、あっという間に到着。
あれ?ここにあった民間交番もなくなってるなあ…
古き風情が好きな私にとっては少し切なくなる。

ムスメが待ちきれずモユクにピュッと吸い込まれてゆく。
アンニュイになっている暇もなく、慌てて入館。

 

ちょっと迷いながら奥のエレベーターに乗って4階へ。
エレベーターの前にもAOAOの看板つけてほしいなあ。
本当にビルの中にあるのか不安になる。

子どもを連れていたら、小さな標識なんか探している余裕はナイ。
そして迷う。(私だけ?)

そうでなくても迷いがちな方にご案内

~モユクに入ったら、左をご覧ください

モユクに入ったら左に直進
エスカレーターは無視して直進。
行き止まり手前、右をご覧ください
AOAOへのエレベーター
あったよエレベーター

いよいよ4階へ。

実際に行ってから味わってほしいので写真は少なめにご紹介いたします。

4階

エレベーターの扉が開くと、そこはコンクリートモダンな空間。

 

※チケット購入について

チケットは入り口でも最新マシーンで買えますが、当日でも良いので、事前にWEBチケットを購入しておくと大人は200円引き、子どもは100円引きになりますよ。
さらに入り口で並ばなくてもすんなり入れるので、絶対WEBチケットがオススメ。

 

しかし!
事前に日にち予約したけど予定変更になってキャンセルしたり、日にちや人数などを間違えて購入しても、返金されないようなので要注意!!
連休など混みそうな時以外は、当日購入をおすすめします…
【AOAO SAPPORO公式HP|チケット購入ページはコチラ】

 

私もWEBチケットを購入していたので、受付をパスして奥の暗がりへ直行。
入ると、水族館のバックヤード展示から始まり、こんなところにチケットもぎりが。

AOAOパンフレット
青々としたパンフレット

ラボがあり、飼育員さんたちがオサレに働く姿が見える。
ムスメはとにかくペンギンが見たいので、
ニホンウナギを見て
「うなぎ、美味しそうだね」と一言放ってラボはスルー。

それにしても、いきなり施設の裏側から始まるとは、斬新だなあ

 

ちょっとずつおもしろい生き物が。しかしムスメに急かされ、5階へ。

5階

AOAOは、順路がないらしい。

展示をギュウギュウにしないで、思い思いのコーナーで癒されたり、観察したり…
後ろからの並びに急かされることもなく、好きな場所を見つけてゆっくりいられるのが、まさに
マチナカのオアシスといった感じ。

最初に訪れた人は、こっち?こっち?と迷うかも。

AOAOに行ったら、自由人になりましょう。

■Groove Point
/ネイチャーアクアリウム

わくわくギャラクシーなエスカレーターを登って左に曲がってみると、暗闇の中に浮かび上がる細長い水槽。

これはキレイ!
モダンながら侘び寂びを感じる、動く絵画のよう。

 

この『ネイチャーアクアリウム』というゾーンは、森の中のような自然の水中景観を堪能できる展示。
世界で3カ所目の常時展示らしく、珍しいのですね!
これは癒される。ムスメも大興奮。

ネイチャーアクアリウムの水槽
しかも休憩できる空間となっており、時間を忘れてボーッとできそう。
毎時ちょうどには、霧が出てきて奥深い森を表現した
ショータイムも。

次にグルッと回って『観察と発見の部屋1・2』に向かう。
たくさんの水槽が点在しており、全て水槽を囲んで見ることができる。

シンプルな展示で、かつ特に説明がないけれど、展示のお魚に何かしら関連した本が置いてある。
まさに自分で観察して新たな発見ができるように、ヒントが隠されている。
他にも大迫力の標本があったり。

 

思いの外かわいかったのが『アカウミガメ』。

アカウミガメの赤ちゃん
小さなカメが円形の水槽をグルグルひたすら泳いでる!
か~わい~な~
 

なかなかこんな近くで泳いでる姿を見たことがなかったので、オバチャン感激。
残念ながら2024年4月18日〜6月23日までの期間限定だったらしく、またステキな企画を期待しています!

この階には、他にも『コワーキングスペース』もあり、子どものための体験イベントが行われたり、デスクがあるので仕事や勉強もできるオープンスペースとなっている。

水族館で魚見る以外の事、のんびりしていて良いんですか!優しい!

 

でもな〜ゆっくりすると何か飲んだり食べたりしたいよな〜

■Groove Point
/飲食持込可

え?飲食物の持ち込みOK?

 

そう、6Fにシロクマベーカリーというステキな飲食店が入っているにも関わらず、自分の好きな飲食を持ち込んで飲み食べしながらゆっくり見られるという…

これは嬉しい!!そして優しい!!
お弁当持って行って食べても怒られないとは・・・

 

さあ、いよいよメインのペンギンを見に行こう。

6階

ギャラクシーエスカレーター(勝手に命名)を登ると、グリーンが目に入ったので吸い込まれた。(『グリーンルーム』)

奥にいたのはペンギンの赤ちゃん!
と思いきや、
フェアリーペンギン

世界最小のペンギンですって。

かわいい。小さいものは何でもかわいい。
フェアリーペンギンを常設で見られるのは北海道で初みたいです。

 

グリーンルームを出ると、見えました!

 

ブルーグリーンの大きな水槽が!
ペンギン達が泳いでるう〜というか、飛んでるう〜

飛んで消えたペンギン
泳ぐの速い!

 

最初に泳いでいる姿から見えるのは、珍しいですよね。
しかもそのメイン水槽の周りにはテーブルと椅子があり、飲食しながら泳ぐペンギンちゃん達をまったり眺められる。

いいねえ…

 

個人的に気になった点としては、そのテーブル席が埋まっていると、なんとなくその前に立って間近でペンギンを観察するのがはばかれる。

いや、見てもいいと思いますが。
いや、是非見ましょう。

■Groove Point
/シロクマベーカリー&

ペンギンたちがいるオープンスペースに、シロクマベーカリーさんのショップがある。

今となっては道産小麦も道内外でよく使われていますが、北海道でも道産小麦100%のパンは難しいと言われていた数十年前から、道産小麦にこだわって追求してきた札幌の老舗パン屋さんです。

【シロクマベーカリー公式HP】

道外の方でもオンラインショップがあるので、気になる方はHP覗いてみてくださいね。

シロクマベーカリー&
【AOAO公式HP| フロアガイドページより画像引用】

AOAOに入っているこちらの『シロクマベーカリー&』では、
こだわりのクロワッサンにおいしそう〜なフルーツやら、おしゃれなドリンクやら、映え映えなメニューがたくさん。

札幌名物しめパフェもあるよ

食べたかったけど、ペンギンに夢中なムスメに拒否され、写真さえも撮れず。次回は是非!!

 

しかも、ここ、水族館なのにアルコールも提供している!!
逆に考えたらペンギンがいるバーなんてないでしょう?
※探したら沖縄にあったけど笑

 

カップルには最高だな〜。
札幌でデートするならここで決まった。

 

クロワッサンを指くわえて見ていると、ムスメが青いブースに猛進。

クジラらしきシッポがチラっと見えて、消えてった。
そこは『
ブルールーム』なる、巨大スクリーンに映し出されたデジタルアートで海の中にいるような、真っ青な空間。

デジタルアートで青の世界

子どもは夢中で光を追いかけ、親は座って見られるシアター形式のベンチがあって、親にとってもいい休憩スポット。

クロワッサンがないのが惜しまれる。

魚のように動き回る子どもを眺めながら、クロワッサンとコーヒー両手に持って最高の休憩ができたのに・・・・

毎時15分頃、スクリーンに実物大のクジラが出現するようです。
さっき見たシッポはちょうど終わったところだったのね…見たかった…

元に戻り、6Fのメイン水槽を反時計回りに行くと、クラゲと遭遇。

クラゲと映え写真
6歳も思わずモデルポージング

間違いなく写真スポット。

クラゲの水槽は、両面から見られるようになっているものもあって、子どもも楽しそう。

 

ペンギンの水槽をさらにぐるりと周ると、
いましたいました、地上に出ているペンギンたち

ちょうど餌やりの時間で、子どもも前のめり。
ガラスがなく、とても近くに感じる
アクティブな子どもは中の水に落ちそうになるので要注意。(うちのムスメ)

エサ欲しがるペンギン
エサが欲しいペンギンちゃん
たくさんのペンギンの、いろんな姿が間近で見られて大満足。
今度はもっと飲食しながらゆっくりしたいなあ。
クロワッサンとか…
 

ほとんどの水槽が高めに設定されているので、身長110cmのムスメでも「ダッコ!!」となってしまう。
小さいお子さん連れのお母さんは大変…。
でも座って見られる場所がたくさんあるので一呼吸おくことはできそう。

こういう施設って、休憩ポイントが少なくて保護者さんは疲労困憊になるんですよね…

なので少なめの展示数が、逆に子連れさんにとってはちょうどいい。

最後はやはりお土産コーナー

こういうところに来ると、子どもは必ず「買って買って!!」がデフォルトですよね?!

特別じゃないから買わないと言ったけれど、
買ってもいいかな…と思うものが売ってるじゃないか!

ペンギンぬいぐるみくじ
『HAPPY PENGUIN』
しかも来館したちょうどその時、フェアリーペンギンのベイビーが生まれたのを記念して、くじの1等・2等が当選する確率が倍増中ときたもんだ。
 
【AOAO SAPPORO公式Xより】

このくじ¥1,500-(税込)で、はずれなし・1等当たれば見た目¥6,000-以上はするかな〜という大きさのぬいぐるみが当たる。

3等でも小さくてかわいい。
 
ずるいッ。買ってもいいかな〜ってなっちゃう。

 

これならいいよって言ったら、

結局交渉上手なムスメに別の¥2,500-の
ムチムチペンギンを買わされた。

こっちを見るモフモフペンギンぬいぐるみ
ようこそ

他のスーべニールも、おしゃれでかわいいものがたくさん。
昭和の修学旅行生が買うようなヤツがない。
さすが令和のマチナカ水族館。

このおみやげショップは4階入り口の前にあり、有料ゾーンの外にあるのでブラっと寄ってみることもできますよ。

AOAOはつまりこんなところ

郊外の水族館に比べれば展示数は少なめだけど、珍しかったり興味がそそられる生き物ばかりで工夫たっぷり。

モダンでオシャレなコンセプトでマチナカにふさわしい癒し空間。

 

水族館だからって、子どもだけのものじゃない。

むしろ大人向けかな。

22時まで開いているので特に夜、お仕事帰りの方や観光客が疲れを癒すのにぴったり。

水族館って、1日かけて計画していく感じがあるけれど、デートや、買い物で疲れたらふらっと寄れる水族館。コインロッカーもあるしね。

 

 

そんなマチナカにあって嬉しい水族館でした!

 

・・・クロワッサn・・・

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