あれがなくなるなんて。
2025年、身近だったものが『なくなる』ことが決まったという衝撃のニュースが何件かあった。
消えゆくもの
蛍光灯【2027年生産終了】
一般照明用の蛍光灯が、水銀使用のため国際条約において規制されることに。
詳しく知りたい方はこちらへ【経済産業省HP】
パナソニックが2009年に発売して以来、徐々に蛍光灯に代わって普及してきたLED。
直管形・電球形・円形など、LEDでも蛍光灯と同じ形が普及しているので日常的には見た目は変わらないけれど、また一つ、日本照明史の転換機がやってきた。
既存の蛍光灯をLEDに換えるとしても、やはりLED用の照明器具に換えなければ、故障の原因になってしまう。
今ある蛍光灯がすぐ使えなくなることはないけれど、おばあちゃんちにあった、あのひもつきで豆球もついてて、環形蛍光灯がツインでついている懐かしの照明には、そう簡単には会えなくなってしまうのだろう。
ちなみに、ひもを引っ張った時の「カチッ」という、たまらないあの手ごたえの『ひも付きスイッチ』。
実はけっこう便利だからなのか、LEDでもつけられます!!
よかったネ!!
固定電話回線【2035年頃まで段階的に廃止】
NTTが固定電話サービスに使用しているメタル回線を、2035年までに廃止することを表明した。
設備の老朽化や、固定電話利用者の減少により維持が難しいようです。
ダイヤル式などの古い電話機だと使えなくなるものも出てきますが、
回線の通信方式が【アナログ】から【デジタル】に替わるだけですので、
基本的に現在使っている固定電話がいきなり使えなくなるワケではありません。
現在ご利用の方はご安心を。
【公式NTT東日本/今後の固定電話サービスについて】
2035年までには、今までの回線に代わるデジタル回線に移行するのですが、
工事が必要な場合でも基本、費用はかからないとのこと。
※配線や機器の変更が必要な場合などなど、費用が発生する事例もあるようなので、NTTからお知らせが来た時に確認してみてくださいね。
詐欺に注意!
こうした転換期に乗じた詐欺が増えるのが世の常ですので、NTTなどを名乗る電話や訪問などがあったら慎重に。
※自動音声ガイダンスによる連絡は詐欺です。
また「何時間後に電話が止まる」など、不安を煽る文言を言われたら、
「大丈夫デース」と言ってすぐ切りましょう。
そして案内された番号ではなく、ご自分で番号を調べ、確認しましょう。
メタル回線がなくなっても、上のイメージ図のようにモジュラーケーブルを引っこ抜いてはいけませんよ。
本体から出ている線はそのまま残ります。
電話といえば、昭和ではけっこうお世話になっていた、3桁の番号サービス。
『119』や『110』はおなじみですが、
天気予報『177』が2025年3月にサービス終了となっていました。
スマホが普及してからは、確かに使わないですものね・・・
【公式|NTT東日本|電話の3桁番号サービス一覧】
昭和に電話の交換手がいなくなり、ダイヤルからプッシュフォンになり
平成にはコードレスが当たり前になり、スマホが普及し
令和に回線の方式が変わる。
まさに今、日本電話歴史の節目に鉢合わせているのです。
■戦隊シリーズの終焉【2026年2月最終回】
『スーパー戦隊シリーズ』が、
『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』2026年2月8日放送を最後に、
1975年の『秘密戦隊・ゴレンジャー』放送開始から50年という長い歴史に幕を閉じた。
途中から5人だったのがだんだん人数が増えたりと多様化していたらしいけれど…
(ゴジュウジャーというネーミングは、よってたかってヒーローが50人で怪獣をボコボコにするわけではなく、50周年の意でした)
どんなのいたっけ?
と気になる方はこちらをクリック
【せんたいフレンズ/せんたいヒストリー】
少子化からの、さらにテレビっ子が少なくなって、スキャンダルで追い討ちにあってしまったヒーロー。
誰がレッドになるのか、ピンクになるのかというケンカをよくしたものです…(昭和の想い出)
「来週から誰が地球を守るの?」と嘆いたお子さんもいらっしゃるようで…
大丈夫だよ、たぶん忙しくなるけど、ウルトラマンか仮面ライダーがやってくれるよ…くすん
責任感の強いちびっ子が、次世代ヒーローになってくれたら嬉しいですね。
■その他終わりを告げたもの
正確には社名変更により、名前が『ゼッテリア』に変更。
1972年から50年親しまれてきた名前だけに、違和感ハンパない・・・
2025年、そのほかに製造終了、または終了を発表したものたちには、
ライオンの『冷えピタ』(2025年1月)、日産人気スポーツカーの『GT-R』(2025年8月)、キューピーの育児食(2026年8月)、ソニーを最後に日本企業がブルーレイディスクの生産を終了などがある。
また、VHSビデオテープも耐用年数が20年とされており、
2025年までにデジタル化しておかないと永遠に見られなくなると言われていました。 ビデオデッキも既に製造終了しているため、故障してしまえば再生手段も難しくなります。
見たいビデオテープがある方は、お近くの電器店、カメラ店、ホームセンターなどに急ぎご相談を。
絆創膏のことを特に北海道などでは『サビオ』と呼ぶ世代がいるように、既に生産終了しているのに、名前だけずっと残っていることも。
『おでこに貼る冷たいシート』のことを、ひっくるめて『冷えピタ』と呼ぶ人も多数いることから、冷えピタという名前だけは残る予感。
当たり前にあったものが目にすることがなくなって、
いつのまにかノスタルジーなものになっていく。
モノや映像なんかはたまに出てきて懐かしさを楽しんだり、
逆に価値が出たりするけれど、技や食べ物は?
なくなったらもう体験できないものとなる。
先日、親子でとある野菜を収穫・調理するというイベントに参加した。
その野菜を作っている農家さんが札幌ではとうとう1戸になってしまったというのを聞いて、寂しい気持ちになったので、
最後にそのお野菜にまつわるおはなしをしたいと思います。
※育児食は赤ちゃんに食べていただきました
札幌伝統やさい
北海道の開拓が本格的に始まった明治時代、札幌の土地に合うように、研究を重ねた特有の野菜たちが爆誕した。
しかし歴史の流れによって消費量が減り、現在は数少ない生産者さんが頑張ってつないでくれている野菜があるのです。
そのような古くからあり、その土地に定着した野菜は、
全国的にも『伝統野菜』と呼ばれています。
我がまち・札幌市が登録している『札幌の伝統野菜』を、ご紹介したく思います。
■札幌大球(さっぽろたいきゅう)
今回ムスメと参加したイベントは、
『札幌大球を収穫して、調理する体験』という内容だった。
札幌大球とは、それはそれは大きなキャベツ。
普通のサイズの約10倍。
収穫時期は10〜11月。
冷蔵庫がない時代、雪が降ってからも雪に埋めておいて、長期間保存していても外側の葉をむしれば、中が傷まずに食べられるようにと巨大なものとなった。
収穫体験では、小さなカマひとつで茎をギコギコするも、茎が太くて固く、大人でもかなり苦戦した。
最終的に『大きなカブ』みたいに
みんなでうんとこしょ、どっこいしょー!と引っこ抜く。
待ちに待った調理体験では、収穫したものを使うのだけど、ちょっとしか使わないから半分ずつお土産にいただけるという、すごい豪華サービス。
半分といっても、普通サイズ4~5個分くらいはありそう…!
収穫したてのキャベツをまず分ける作業も、さながら『マグロ解体ショー』。
虫もたくさん出てきて、子どもは喜び、ダンゴムシの奪い合いが始まる。
今回のメニューは札幌大球入りのチャウダー、ヨーグルト甘酒。
子どもも自分で作ったものは、やはり美味しく感じるらしく、
ふだん食べない野菜もおかわり。
気になっていた札幌大球のお味は、とても肉厚でシャキシャキでジューシー!
お漬物にしたら、確かに美味しそう!!!
お土産の札幌大球は、消費の自信がなかったので実家に4/1を進呈しましたが・・
ウチだけで半分でもイケたかもしれない。
いつもはキャベツを全く食べないムスメもたくさん消費してくれたので、おいしいうちにペロっといただきました!!!
機会があれば、このような体験はムスメとたくさんしたいなぁ。
興味ある方は、サッポロさとらんどでこのような体験を開催しているので、ぜひチェックしてみてくださいね
また、札幌大球のオーナーになって、生産を応援できる制度もあるようです。
【札幌大球応援隊HP】
11月頃まるっと届けてくれるか、ニシン漬けにして届けてくれるか選べる模様。
■札幌黄(さっぽろき)
こちらは最近では徐々に人気が出てきて、スーパーでも見かけるようになってきたタマネギ。
収穫時期は9月初旬。
なんと日本においても最初に玉ねぎ栽培を始めたのが札幌という。
札幌黄は日本の伝統野菜といっても過言ではないのです!
・・というか、札幌大球と札幌黄は
農林水産省北海道農政事務所のホームページでも立派に『伝統野菜』として紹介されています。
明治初めにアメリカから持ってきた『イエロー・グローブ・ダンバース』なる種を原種として、
多くの苦労を重ね栽培を広めてきたようです。
今でも東区には、札幌軟石(開拓期によく利用された石材)で建てられた当時のタマネギ倉庫が点在していますよね。
出典:札幌市HP/札幌景観資産
札幌の開拓が始まった場所、
『札幌村』があった地区が今の東区。
他の野菜より長期保存が可能な玉ねぎは、札幌で古くから栽培されてきたのも納得。
札幌黄は残念ながら、形も不揃いになりやすく病害虫に弱いため、ほかの種類の生産が増えてしまい
『幻の玉ねぎ』と言われるようになってしまったけれど、
熱を加えると甘みが強く、その美味しさにファンは多く最近は生産量も増えている。
そのため札幌伝統野菜の中で、ポピュラーになった唯一の野菜という印象があります。
日本代表としても、今後も頑張ってほしい!
札幌市が登録している伝統野菜は全部で5種。
私も残念ながら食べたことがない、その他3種もご紹介いたします。
■札幌白ごぼう(さっぽろしろごぼう)
収穫時期は9月下旬~11月上旬のごぼう。
ごぼう自体は全国で北海道が3位の生産量だけれども、
明治から栽培されている『札幌白ごぼう』は本当に生産者が少なく、希少なごぼうなのです。
他の品種より皮や果肉が白く、アクも少なく香りや歯ごたえが良いらしい。おいしそう。
是非、トン汁に参加させたい・・
■サッポロミドリ
収穫時期は7月上旬~9月初旬。
名前カワイイ。
こちらは1974(昭和49)年に雪印種苗㈱が戦後から努力を重ねて開発した、見た目も鮮やか、食味バツグンのエダマメ。
現在もこの子のDNAを引き継いだ品種が多くあります。
エダマメの品種を意識したことがなかったけれど、実は多くの道産子おじさんはビールのお供に食べているのかも。
■札幌大長ナンバン(さっぽろおおながなんばん)
収穫時期は7月下旬~10月中旬。
北海道・東北では、いわゆる『唐辛子』のことを『ナンバン』というのですね。
九州では『こしょう』と呼ぶ地方もあるそう。・・・
「こしょう取って~」と言ったら『一味』を取ってくれるのかしら
道産子の私は『ナンバン』という野菜に耳なじみはありましたが、
赤いのを唐辛子、青いのをナンバンだと思ってた・・・・
札幌大長ナンバンは、基本緑のものを出荷しているようですので、唐辛子には違いないけれど『青ナンバン』ということらしい。
代表的な料理は、『三升漬け』!
食べたことあるわーーー。ごはん進むヤツ!
やはり、野菜の正式名称は知らずとも、道産子はどこかしらで口にしたことがあるのかもしれません。
まさに郷土料理。
2024年の放送ですが、道産子にはおなじみ
『どさんこワイド』という情報番組で伝統野菜を特集している動画がありましたので、興味がある方は見てみてください。
後半、三升漬けと南蛮味噌の作り方も紹介されています。
個人的に東北の南蛮味噌、大好きなんだよな・・・
おつまみに最高なんだよな・・・
札幌伝統野菜を前面に出した商品とか、売ってるのだろうか・・・
北海道アンテナショップやふるさと納税とかで、この伝統野菜5種を使ったおつまみ等々のセットがあっても良さそう。
以下、私のあったらいいなセットです(完全妄想)
- 札幌黄と札幌白ごぼうを使ったスープカレー
- 札幌大球のいずし、もしくはニシン漬け
- 塩ゆでサッポロミドリ
- 札幌大長ナンバンの三升漬けと南蛮味噌
いいなぁ。クラシックビールとセットバージョンも欲しい。
(のんべえの発想)
札幌のビルなども老朽化で次々と立て直しが進み、昭和に慣れ親しんだ建物が消えてきているけれど、札幌は開拓から150年あまり。
ちょうど歴史の循環というか、変革の時期にあたるのかもしれない。
札幌に開拓者が移住してきて、寒いこの土地で苦労して育てた野菜たち。
全国各地にも長い年月をかけて、その土地を代表する野菜になったけれど、歴史の移り変わりで生産が厳しくなり、消えつつある野菜がたくさんある。
全国的に農家の高齢化、後継者問題はあるが、人口の多い札幌でも同じく後継者問題を抱えているのだと実感。
歴史の流れでニーズが変わり、新しく生まれるもの、消えていくものがあるのは仕方のないこと。
しかしながら、例えば郷土料理。
レシピ自体は伝統として受け継がれていくかもしれないけれど、それに使われていた伝統野菜がなかったら、当時の味にはならないだろう。
先人たちがこだわって作り上げた、豊かな風味がある伝統野菜を使ってこそ完成するのでは、と思うのです。
まずは地元の消費が増えることが、復活への第一歩。
これらの伝統野菜をどこかのお店で見かけたら、是非是非買って食べてみてくださいね!!
最後に
ムスメが幼稚園児の頃、
「お母さんはナニワ生まれ?」
ときいてきたことがあった。
大阪生まれじゃないよ、北海道生まれのドサンコだよ。
と思ったけれど、どうやら話が違う。
ムスメ「今は令和(れいわ)なんだよね。私は確か『ヘイワ』生まれ。
お母さんは?」
・・・・ムスメよ!!!
『平和』ではなくて、『平成』なのだ!
全時代が『○○ワ』ではないのだ!!!
しかしそれでいうと、母はショウワだ!!!!
ショウワの終わりの方な!!
確かにショウワも〇〇ワだな!
聞いたことあったんだな?!
瞬時に時代というくくりで共通点を見い出した(間違ってはいるが)
愛しいムスメ。
昭和レトロをしぶしぶ受け入れたと思ったら、平成までもがレトロと呼ばれる時代になってしまった。
時代の流れで消えゆくものがあるけれど、
それでも無くなってほしくないものがある。
あなたには、守りたいものがありますか?

